市内も雪は少なかったが、暖冬とは言え山中ここまで入ればさすがに肌身刺す寒さであった。
太郎をねむらせ〜三好達治の詩でもあるまいが、しんしんと降りしきる雪の中でこの荘厳な鐘の響きを聞きたかった。何度も聞く「ゴ〜ン」の音がやがて「ガ〜ン」に変わり最後には「カ〜ン」に変わってしまった。
「なに!あの鐘をイチローや松井が打っているのか!」ここまで来ても昭和の雑念が取れぬのか!いや、怨念よりはましだろう!凍える手でテープをまわしながら、そう思った。立ち入り禁止ぎりぎりの位置でも僧侶の鐘を突く行動が肉眼では暗くて見えずあえてナイトショットを使用した。「ご迷惑をお掛けしました」さよならを言えずに逝った二人の友人の御恩に感謝の祈りを捧げ、この年になれば、もはや無理な「願」など必要ない。「このままで居させてください」小銭を投げ込んでホテルに帰れば1時をまわっていた。明日は東尋坊から兼六園に寄って帰ろう。読者諸君におかれましては最大限の幸と願が飛来する事を期待して、改めて「おめでとうございます。本年も宜しくお願いします」と申し上げて2007年の第一報させて頂きます。